美容業界のDXは?←VRを使って研修やネット予約でデジタル化!

美容業界でもサービスのデジタル化が進んでいます。ユーザーはコロナ禍において非接触、非対面サービスの快適さに気づき、さらに分かりやすいサービスを求めています。

DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術を駆使し、社会や暮らし全体がより便利になるよう大胆に変革していく取り組みのこと。
(参考:DXってなんですか?)

美容院でカラーリングに迷った時、モニターに自分自身を映し、髪にいろんなカラーをお試しできる、あの、システムが「美容業界のDX」のひとつですね。

美容業界のDXとは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、多くの業界でデジタルシフトが進行中です。美容業界においても、DXの波が到来しています。DXの前提は「UX(ユーザー体験)を良くすること」であり、消費者が求めるのは分かりやすさと使いやすさです。特に2020年の新型コロナウイルスの影響で、非接触・非対面のサービスが求められるようになりました。

コロナ禍でパネルタッチだけで商品が出てくるシステムに慣れてきましたね。
はやくて、快適、衛生的でもあります。

美容業界では…

自宅でカンタンにメイクのお試しができる「バーチャルメイク」も登場しています。画面に映し出された自分の顔にチークやアイシャドウなどがいくらでも自由に試せて便利!

(参考:バーチャルメイク | ワタシプラス/資生堂)

美容DXの推進におけるUXの重要性

DXの成功の鍵は「UX」にあります。ユーザー体験が良くなければ、最新のテクノロジーを活用しても、それはお客様にとって使い勝手の良いサービスとは言えません。DXは手段であり、目的は「UXを向上させること」にあります。

ポイント

つまり、ユーザーがデジタル化された美容サービスを使ってみて、「便利」「カンタン」「楽しい」「よくわかる」「私にぴったり」という体験をすることとが重要!

ささっと、簡単な操作だけで「あら、私、こんな色が似あうのね」と体感し、ワクワクしながら、新しい色のチークを購入してみる…ということですね。

美容業界のDX事例

花王の「SOFINA iP」は、顔写真を撮影することで肌状態が解析され、最適な商品を提案するサービスを提供しています。また、花王の「ブローネLumiést」は、AR技術を活用してヘアカラーのシミュレーションを行うサービスを導入しています。

花王・コーセー の事例

・花王「SOFINA iP」
「カンタン肌チェック」は、肌の状態の確認後、一人ひとりに合わせた美容情報を届けます。
(参考:SOFINA iP、LINEを活用し、顔をスマートフォンにかざすだけでできる「カンタン肌チェック」サービスを実装)
・花王の「ブローネLumiést」
髪色シミュレーション。ヘアーカラーは事前にお試しができないから、シミュレーションは消費者に好評なのです。
(参考:ルミエストのAR髪レーション色シミュレーションを活用した、オムニチャネルでの消費者コミュニケーション方法)
・コーセー 接客をDX
 ネットで事前予約、アンケートの後、当日はビデオ通話で、スキンケアのアドバイスやメイク商品の選び方、メイクのテクニックなどを約30分間、カウンセリングする。カウンセリングで薦めた商品等は記録され、顧客は後で確認したり、商品を購入したりできるシステムがあります。
(参考:コーセーが接客DX カウンセリングから購買まで連携)

コロナ禍での美容業界のDXの影響

コロナ禍により、非接触・非対面のサービスが求められるようになりました。これに応じて、多くの美容ブランドがDXを加速させています。例えば、1対1のオンラインカウンセリングとバーチャルメイクを組み合わせたサービスが提供されています。

バーチャルメイクあるある

自宅でバーチャルメイクをしてみる。

自分でお気に入りの一色を見つける。 

でも客観的に見てどうなの? 自分の肌質に合う?
購入する前に専門家に相談したい。

そんな時に「1対1のオンラインカウンセリング」はベスト。

今後の美容業界のDXの展望

DXの加速

「アプリで美容院の予約、メニューの選択、変更」は、もう一般的になりました
・「バーチャルで髪のカラーリングを決める」「化粧品を選択する」も一般化しつつあります。
これからのDX化した美容院では
・「ミラーロイド」(ヘアサロン特化型のスマートミラー)などが設置され、付属のカメラで撮影したユーザーの顔写真上でヘアシミュレーションを行うことも珍しくなくなります。
ミラーロイドのVR機能を活用して、美容師向けの教育用映像を見ながら施術の練習もできます
・自動シャンプー機器が導入されていきます。

(参考:美容院のDX化|2022年コロナ禍市場を生き抜くためには何が必要か

DXは美容業界にとって新しい考え方ではありませんが、テクノロジーの進化と消費者のニーズの変化に応じて、さらなるDXの推進が期待されます。「ビューティーテック」は、消費者の悩みを解決し、快適な買い物体験の提供をサポートする重要な要素となっています。

美容業界は2020年コロナ禍からいち早く、DX化を目指しました。
消費者は非接触でも「お気に入りの品・サービス」を試して手に入れたい。
美容業界のメーカーも美容院も商品やサービスを提供したい。

コロナ禍以前のシステムに戻るのではなく、DXによって新しい体験をし、サービスと商品が流通していくのですね。

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