会計はDXで滅びる仕事?←リスキリングで経理もデジタルを学ぶ時代に
会計とDX(デジタルトランスフォーメーション)の結びつきが強まる中、多くの人々が疑問に思っていることがあります。それは、DXが進むことで会計は滅びるのか、それとも新たなステージへと進化するのかということです。この記事では、その疑問に答えるために、会計とDXの関係性について詳しく解説します。
今後の会計業務とDXの未来像を知りたい!
会計DXの現状と今後の展望
会計DXは、会計業務をより効率的かつ正確に行うためのデジタル化の取り組みです。しかし、このDXが進むにつれて、一部の人々は会計が不要になるのではないかと危惧しています。実際には、DXによって会計業務が自動化されることで、会計士や経理担当者はより高度な分析や戦略的な業務に注力できるようになります。
人が携わっていた作業をDXで簡略化して、空いた時間を人でしか判断できない業務に充てることができます!
DX化によって会計業務のオートメーション化は進みますが、AIは業務の責任を取ることはできません。
AIが複雑化すればするほど、社会に信用を築くことができる会計士の役割は重要になってきます。
これからの会計士や経理業務担当者は、AIを活用しながら高品質の保証を提供することが必要とされます。
DXと会計の相乗効果
DXが進むことで、会計もまた新たな局面を迎えています。例えば、AIやビッグデータの活用によって、会計業務はより高度なものになっています。これにより、会計士は単なる数字の管理から、企業戦略の一翼を担う存在に変わっています。
会計士は、単純なアウトソーシングや税務申告の業務だけでなく、DXの流れを熟知することが必須です。
「社外財務部長」のように、企業の経営にも精通し、業務の方向性をも提案・管理する
司令塔的な役割が期待されます。
会計DXのリスクと対策
もちろん、DXにはリスクも存在します。データの漏洩や誤操作による問題が考えられます。しかし、これらのリスクは適切なセキュリティ対策と教育によって最小限に抑えられます。
- 金融機関へのログイン情報は全て暗号化し、厳重なデータ管理を行っている。
- アグリケーションに必要な情報のみお預かり。
- 不正アクセスを事前に予防。
- データセンターを信頼性の高い日本国内に設置。
- 機密情報を暗号化。
- 2段階認証を設定可能としている。
- 接続可能なIPアドレスによる制限
- 顧客データは遠隔地保管を含め、3重にバックアップしている。
DX時代の会計士のスキルセット
DXが進む中で、会計士が持つべきスキルも変わってきています。プログラミング能力やデータ分析能力が求められるようになっています。
会計士の業務はクラウド型の会計システムなどのIT技術により代替されつつあります。
今後は、デジタル技術で導き出されたデータを用いて、顧問先自らが経営戦略を考え、資金繰りや業務の効率化を進められるように、支援やアドバイスをすることが必要不可欠です。
会計士は、新しいスキルを身につけ、顧問先へ「新しく高品質なサービス」を提供する業務にシフトする必要があります。
(参考:税理士業界に求められるDX。DXが必要な理由や事務所への推進方法を解説!)
プログラミングと会計
一昔前まで考えられなかったかもしれませんが、現在の会計士にはプログラミングスキルが求められています。これは、業務の効率化やデータ分析に必要なスキルです。
データ分析と会計
会計士がデータ分析に精通していると、企業の業績向上に大きく貢献できます。具体的には、財務データを基にした戦略立案や、業績予測などが行えます。
経理に関する知識を持ってるだけでなく、データ分析もできると、様々な企業から必要とされる人材になります。
企業のリーダー的立場の人たちから頼られる存在になりますね!
経理もDXで変わる
経理業務もまた、DXの影響を大いに受けています。特に、クラウド会計ソフトの普及によって、業務が大きく効率化されています。
楽々明細の特徴は
- 請求書発行時間95%以上削減
- 請求書発行コスト60%削減
- 電子帳簿保存法
- インボイス制度にスムーズに対応できる
- 申込から平均1.5か月で運用開始
- 操作画面がシンプルで使いやすい
- ステータス確認・再発行がすぐできるから問い合わせ対応がスムーズ
- 領収書、納品書など、あらゆる帳票が発行できる
以上の理由から6,000社以上の企業に導入されています。
クラウド会計のメリット
クラウド会計ソフトを使用することで、リモートワークが容易になり、業務の効率も大幅に向上します。また、リアルタイムでのデータ共有が可能なため、よりスムーズな業務運営が可能です。
上記のほかに
- 最新のソフトが利用できる
- バックアップする手間がかからない
- 情報の反映や仕訳が簡単にできる
などのメリットもあります。
アナログな業務では残業続きや休日出勤などもありますが、ワークライフバランスを変えるためにもぜひ導入するべきです!
クラウド会計のデメリット
一方で、クラウド会計にはセキュリティリスクも存在します。しかし、これも適切な対策を講じることで、リスクは最小限に抑えられます。
- すべてのデータを暗号化で保護。
- 顧客データはすべて暗号化され、他の顧客データとは隔離された状態で保管。
- 24時間365日の運用監視
- マイクロソフト社の「Microsoft Azure」で管理・運用。
- 国際認証SOC1,SOC2報告書を取得。
以上のとおり、安心安全なセキュリティ対策が施されています。
(参考:勘定奉行11・10シリーズ)
会計のDX化は進むべきか
最後に、会計のDX化が進むべきかどうかについて考察します。結論としては、DXは会計業界にとって避けては通れない道であり、積極的に取り組むべきです。
会計業務のDXがすすんだ環境では、確実に業務量が増えていたにも関わらず、決算自体は早く締めることができました。
勘定科目などが自動承認となり、作業が簡略化され、使用する紙も減少したのです。
属人化も防止でき、前任者が急に業務ができなくなっても、手順書や過去の業務履歴が保管されており、特に混乱なく業務を遂行することができました。
DXと会計の未来
DXが進むことで、会計はより高度な業務にシフトしていきます。これにより、会計士や経理担当者はより価値の高い業務に注力できるようになります。
業務が効率化できるうえに、クオリティの高いサービスを提供することができるね!
会計DXの必要性\\
DXによって、会計業務はより効率的かつ正確になります。これは、企業にとっても社会にとっても大きなメリットです。
会計業務は専門知識が求められます。
「人手不足・なり手不足」も加速し、これからは新しい人材を確保することが難しくなっていくでしょう。
限られた人材で業務を遂行するため、DXによって人の手でやっていた作業をITに置き換え、さらに業務の精度は落とさずに、作業時間を削減することが求められます。
そのようにして空いた時間を、人にしかできない分析や、経営判断に役立つ指標提供に充てられるようになります。
以上を考えるとメリットの方が多く、会計業務のDXは必要不可欠と言えます。
これからDXが急拡大すれば会計の仕事はどうなるんだろう?