育休中にリスキリングは無理←スキマでとれるおススメ4資格

育休中にリスキリングは無理←スキマでとれるおススメ4資格

近年様々な企業で、コロナ禍の環境変化やデジタル化の推進などの影響から、リスキリングが注目されていています。

そんな中、育休中やこれから育休を取得される方たちの中で、このような不安を抱えている人いませんか?

「育休明けは以前いた職場に戻れるのだろうか?」

「育休の間に、人員の整理や補充などで戻っても自分の居場所がないかも…だったら転職を考えた方か良いのか?」

などなど、職場を長期間離れると、自分のキャリアに対する不安がよぎりますよね。

でも、育休中にリスキリングなんてしている時間がない!

この記事では、そんな方たちのために、育児の忙しい時間の合間に出来る、キャリアアップのための手法【資格の取得】について、書きました。

ぜひこの記事をご参考にしてもらって、育休明けも胸を張って頑張れるよう、今から自分を磨いていきましょう!

育休中のリスキリングの実態

育休中のリスキリングの実態

リスキリングとは

そもそもリスキリングとはどういった事でしょうか?

リスキリングとは、新しい職場環境に適応するため、スキルを身につける事です。

そんなリスキリングと育休でどのような関連があるのか見て行きましょう。

育休中にリスキリングをする目的

育休中にリスキリングする目的を挙げてみました。

  • 育休期間中にキャリアの知識をアップデートし、育休明けの業務に差し支えないようにするため。
  • 育休中にリスキリングを行う事で、新しい職場で即戦力して働ける。

以上の目的を挙げてみましたが、これらは企業の狙いという事になります。

では、実際本当に育休中にリスキリングを行う事は可能なのでしょうか?

育休中のリスキリングに対する課題

育休中にリスキリングを行うにあたって、課題がいくつかあります。

  • 子育てに時間を取られるので、なかなかリスキリングに時間を割く事が難しい
  • 育休中のリスキリングには、家族や会社の理解と協力がないと実現が不可能。
  • 企業が育休中の従業員のために、リスキリングを行えるよう環境を整えるにあたり、費用と時間がかかる。→子育て中の人の多くは、時間の調整が難しく、企業側が用意した講座などの時間に合わせづらい。
    また、企業側としても、育休中の従業員と講座などのスケジュール調整を行う際、場合によっては講座担当の従業員の残業が発生する。(残業代の発生)

などなど課題は山積みのようです。

実際に、育休中の従業員に対してリスキリングが行えるように、態勢を整えている企業はまだまだ少ないのが現状です。

育休中にリスキリングは無理

育休中にリスキリングは無理

前述のとおり、育休中のリスキリングには様々な問題があり、その多くは育休中に行うリスキリングに割く時間がない、と言った事が主です。

【結論】子育ては忙しい

政府の発言にプチ炎上

以前国会で、リスキリングについて討論されていましたが、まるで育休を【普通の休暇】かのような言い回しをしていた討論内容でした。

イメージとしては自主的に習得するというより、企業での配置転換や新規事業のために新たな技術や知識が必要であるため、習得するといった感じになります。

そのため、子育て世代を中心とした世間からは、「育児をしながら仕事の勉強をするなんて無理!」「子育てをしながら新しい仕事の習得なんて、そんな時間はない!」などと言ったような不満の声があげられました。

いまだに、子育てに対する理解が少なく残念な気持ちです。

育休中のリスキリングは女性の身体に負担をかけるだけ

徐々に男性の育休取得率が上がってきているとは言え、まだまだ女性が育休を取得し子育てに専念するといった形態が多いのが実情です。

そんな女性はまず、出産をし赤ちゃんに365日24時間ずっと付きっ切り、もしくは気にかけていなければなりません。

そんな状況で、仕事のスキルアップのためリスキリングをするとなると身体への負担が大きくなり、しっかりと休息をとる事も出来ません。

そんな状態で行うリスキリングは現実的ではないと言えるでしょう。

子供の面倒を見てくれる人が、周りにいる状況なら実現可能ですが、
そんな恵まれた環境の人たちばかりではないです

育休中のスキルアップ助成金制度「100万円」

育休中のスキルアップ助成金制度「100万円」

東京都が企業に育休中の従業員への支援を決定

大企業は助成率2/3(最大100万円)

大企業とは、下記の中小企業に該当しない企業の事です。

中小企業は助成率2/3(最大100万円)

中小企業の定義

ここで説明する中小企業の定義は、下記の図の【資本金の額】または【常時使用する従業員数】のどちらか一方もしくは両方に該当する企業を指します。

業種分類資本金の額または出資の総額常時使用する従業員数
小売業・飲食業5,000万円以下50人以下
サービス業5,000万円以下100人以下
卸売業1億円以下100人以下
上記以外の産業3億円以下300人以下

その他にも色々と条件がありますので、東京しごと財団の公式HPをご参照ください。
公式HP→https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/joseikin/ikugyoskillup.html

育休中スキルアップ助成金とは

育休中スキルアップ助成金とは、東京都が育休中の従業員がスキルアップのために、講習などを受講する際に発生する費用などを企業が支援す場合、経費の一部を東京都が支援する、という事業者向けの政策です。

助成金の条件など

助成金の申請にはいくつか条件があります。

  • 都内に本社や主要な支店・営業所の登記がある
  • 教育機関などが提供するeラーニングなどを利用する
  • 訓練内容は、助成対象業者が受講者の受講履歴などを確認できるようになっているもの
  • 教育機関などの受講案内や受講の経費が、ホームページなどで一般に公開されている

ちなみに、申請期間は2023年5月17日~2024年2月29日となっています。
※助成対象訓練開始日の1ヵ月前までに申請の必要があります。

育休中のリスキリングは企業の協力が不可欠だから、助成金で社内のリスキリングのシステムが推進されたら嬉しいわね。

育休中に取れる簡単なリスキリングおススメ資格4選

育休中に取れる簡単なリスキリングおススメ資格4選

やはり企業が主体となって行うリスキリングには、なかなか時間の都合などが付かず難しいという事が分かりました。

そうなると、スキルアップのために出来る事と言えば資格の取得も、手段の一つになります。

また資格の勉強であれば、子育ての空いた時間に趣味の事をやるような感じできますよね。

ではスキマ時間に出来るおすすめの資格を、資格の解説と取得するメリットを併せてご紹介します。

①秘書検定

秘書検定とは

秘書検定と言っても、秘書になる人だけが必要な資格ではありません。

一般常識やビジネスマナーが学べるので、全ての職種に共通する知識を習得することが出来ます。

秘書検定には1級から3級の4階級があります。(準1級があるので4階級となります)

それぞれの階級の説明を簡単にします。

3級

敬語など基本的なビジネスマナーが求められるので、対象となる人が高校生や大学生など、これから就職活動する人が取得することが想定されます。

2級

電話対応や仕事の応用力が求められます。

社会人経験の浅い人がさらなるステップアップのために取得すると良いでしょう。

準1級

この階級から筆記試験に加えて面接試験もあります。

表情や話し方も審査の対象となりレベルが上がり中堅の秘書レベルを目指す人の多くが受験します。

1級

上司の仕事を理解するなど求められるレベルが高くなります。

受験する人の中には、現役の秘書としてさらなるスキルアップを目指す目的で受講する人もいます。

試験内容は、準1級と同じく面接試験があります。

メリット

  • 年齢や学歴に制限がないため受験しやすい
  • オンライン講座や通信講座で学べるため子育てと両立しやすい
  • 幅広い職種で役に立つので、育休後の転職で有利になり活躍しやすい

資格の勉強していたら、意外に自分って秘書の仕事に向いているって気づくかも!

②簿記

簿記検定とは

簿記検定とは、企業の経営成績と財政状況を明らかにする技能が求められます。

簿記検定の階級は1~3級の3階級となります。

ここではスキマ時間での取得を前提としているため、難易度がかなり高い1級を除いた、2級と3級の解説をしていきます。

3級

商品の仕入れから販売までのお金の流れを記録し、決算書を作る作業を行います。

3級レベルを学習すると、企業の経営活動の一連の流れを把握することが出来ます。

簿記検定では1番難易度が低く、初学者の人でも比較的取得しやすい階級です。

2級

2級では、内容が3級よりも複雑になり、商業簿記に加え工業簿記の知識も必要となります。

工業簿記とは、工業における経営活動の記録方法を学ぶため、製品を自社で製造する場合のお金の動きも勉強することが出来ます。

取得することが出来れば、経理部で即戦力で働ける可能性もあります。

メリット

  • 受験資格は特にないので、誰でも受験できる
  • 経理での職場で活躍できる
  • どの企業でも必要な知識を習得できるので、活躍の幅が広がる

簿記の知識は、会社のお金の流れが把握できるから、社会人としては身につけておいた方が、色々な場面で役立ちそう。

③デザインの資格

スキマ時間で取得する資格の中でオススメする一つがデザイン系の資格ですが、デザイン系と言っても種類が豊富なので、デザインの仕事全体に役に立つ資格5つに絞って解説します。

色彩検定

色に関する知識や技能を問われる試験で、出題範囲は色の基礎知識から応用知識まで、幅広い範囲が出題されます。

デザイン制作の現場で必須の知識を習得する事できます。

カラーデザイン検定

カラーデザイン検定は、仕事に直結するスキルを証明できるため、学んだ内容が即座に使えるので、転職にも有効に使えます。

更にマーケティングの知識も習得することが出来るので、幅広い職の選択肢が広がります。

Illustrator(R)クリエイター能力検定試験

Illustrator(R)クリエイター能力検定試験とは、アドビ社が提供しており、活用している人も多い有名なデザインツールillustratorの資格です。

このツールは使用している人や企業が多いので、技術を習得でき技能を証明できるので、ITやWEB系の企業に転職するなら重宝してもらえる期待が大きいです。

Photoshop(R)クリエイター能力検定試験

Photoshop(R)クリエイター能力検定試験とは、写真編集やデザイン・イラスト作成など様々な分野で活用されているアドビ社のソフトPhotoshopの活用レベルを証明できる資格となります。

illustratorと同様世界でも数多くの人が使用しているため、取得しておくと幅広い分野で活躍することが出来ます。

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルとは、アドビ社の基本ソフトであるillustratorやPhotoshopなどの技能証明となります。

デザイン関連の知識をより広く持ちたい方はこの資格を取得する方が効率的です。

先ほど紹介したillustratorやPhotoshopだけの資格より、履歴書に書いた時のインパクトが大きく、アピールするための強力な材料となります。

デザイン系の資格を取得するメリット

デザイン系の資格取得の際の勉強方法として、オンラインや通信での学習が可能であり、また近年YouTubeなどの動画でも学習が可能なため、スキマ時間を有効に活用しやすいです。

また転職するにしても、フリーランスとして仕事するにもデザイン系の案件は数多くあります。

これからも需要のある分野ですので、資格の取得にはお勧めです。

PCでできるデザインなら、特別な美的センスがなくても出来るかも!

④MOS

MOS検定とは

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、その名の通りマイクロソフト社の製品であるWord・Excel・パワーポイントなどどの企業で活用していると言っていいほど、多くの人が使用しているツールの検定になります。

基本的な操作から、プロフェッショナル級のスキルを学習することが出来ます。

レベルの高い資格を取得すれば、どの企業でも転職などに有利になります。

メリット

  • 多くの企業で役立つ資格なので、学習することで幅広い職業選択が可能になる
  • 通信講座やオンライン講座が可能なので、スキマ時間に勉強がしやすい。
  • YouTubeなどの動画でも解説がされているので、手軽に取り掛かりやすい。

WordやExcelなんかは、多くの人が使っているけど、レベルの高い資格を取得できるほど学習すれば、他の人と差をつけられるね。

【まとめ】育休中は無理のない程度にリスキリングしよう

【まとめ】育休中は無理のない程度にリスキリングしよう

いかがでしたでしょうか。

近年話題になっているリスキリングですが、なかなか課題が多い事が分かりました。

中でも特に大きな課題として、育休中の人には育児とリスキリングとの両立が難しいという点でした。

育児に時間がとられ、なかなかスキルアップのために割く時間を捻出することが出来ず、さらには身体への負担も大きいという事もわかりましたね。

そんな環境でもスキルアップの手段として紹介したのが、資格の取得でした。

資格の取得を5つ紹介しましたが、いずれもオンライン・通信・動画など手軽に学習ができるというメリットがあります。

育休はあくまで育児がメインなので、この記事を読んで自分に合ったスキルアップを試みて下さい。

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