社内のDXの進め方は?かんたん3ステップで実現できるって本当!?

現在あらゆる企業でDXの推進が求められる中、DXの進め方に頭を悩ませてる人も多いのではないのでしょうか?

DXを推し進めるために必要な人材不足、計画の周知の難しさ、DXの知識を社員に浸透させるための教育、などなど課題は沢山あります。

そこで、この記事では社内のDXの進め方において、かんたんに実行できる方法を3つのステップで説明していきます。

DXの推進は急務であり、今どの企業も必要に迫られています。
社会の波に乗り損ねないようにして、ライバル企業に差をつけましょう!

ステップ①DXを進めると社内に広報!全社戦略でやるべき!

DX(デジタルトランスフォーメーション)の進め方には、全社戦略との密接な関連があります。目的を明確にすることで、全社戦略とDXの方向性を一致させることができます。これにより、経営層から現場までのコミットメントが高まり、DXの推進がスムーズに行えます。

【ヤマハ発動機のDX成功例】

ヤマハ発動機株式会社は3つの分野でDX化を進めました。

●経営基盤の改革
経営意思の決定スピード上昇と経営の見える化を実現

●今を強くする
工場のloT化や自動化による生産性の向上と、新製品開発におけるデジタル化による開発期間の短縮を実現

●未来を創る
自動運転技術などの新しい技術の開発や実用化の推進

★参考元ページ
【業種別】DX事例32選!成功事例から学ぶデジタルトランスフォーメーション推進のカギ

最近の建設業界では、様々な建設業界の専門家が集まりDX推進のための組織を立ち上げ、DXがなかなか進まない中小企業などを支える、という取り組みが行われています。
どの業界でも、大手より中小企業の方がDX推進へのハードルが高いという問題がありますね。

なぜ目的設定がカギなのか?

目的を明確にすることで、DXの進め方が明確になり、無駄な投資や時間を削減することができます。また、目的に応じて必要なリソースや予算を効率よく配分することが可能になります。

目的設定の重要性

明確な目的設定を行わなければ、DXを進めていく過程の中でブレが生じ、推進計画の崩壊をまねく恐れがあります。
そうならないために、DX成功の確率を高めるには、目的の設定は非常に重要なステップとなります。

DXの実施は社員全員の協力が必要

DXの進め方で必要不可欠となる事は、社員一人ひとりがDXを推進させる目的をしっかりと理解する事です。

また、社員に必要なスキルや知識などを教育していく必要もあります。

このような取り組みに、経営者側は全社員が会社の計画へ協力してもらえるよう、努力しなければなりません。

社員の協力を求めるには、誠実で明確な説明が必要になります。
これを疎かにすると、コミュニケーション不足による計画の遅滞や頓挫など様々な弊害が生じる事となります。
根気よく、理解してもらえるよう周知していきましょう!

ステップ②DXの具体的な手順の計画をする!

DXを進めるには、具体的な手順が必要です。計画的に進めることで、目標達成の確率が高まります。

DX推進の手順
現状把握と
分析
まずは、自社の現状を知り分析する事から始めます。分析を実行する事で自社の課題を抽出することが出来ます。
将来の展望と戦略の策定社内DXの展望と戦略を策定し、目標を明確にします。
ロードマップ作成施策の概要、スケジュール、予算、体制などを明記したロードマップの作成を行います。
体制の構築社内DX推進のための組織づくりをします。
組織のメンバーには、経営層・部門長などの社内の各層、各部署から選出した社員、などで構成した推進チームの構成が必要になります。
施策の実行作成したロードマップに基づいて施策を実行します。
※この時に、前述の通り社員へ協力を求める努力が必要になります。
効果の検証施策を実行した後は、定量的・定性的、両方の指標を活用し効果の検証を行います。
★参考元ページ
経済産業省 DXレポート

※上記の手順は、あくまで一例を挙げたものです。
DXの進め方は、企業の規模や業種など様々な事情によって左右されるため、自社に合わせた推進計画の立案が必要となります。

DXの推進は急務となっていますが、だからと言って短期で結果を出す事よりも、長期的な視点で将来性のある計画をしましょう!

DX計画のポイント

DX推進のポイントは現状分析です。これにより、どの部門やプロセスがDXの対象となるのか、またどのような技術が必要なのかを明確にできます。

では、3つ企業の現状把握と対策の実情をご紹介します。

現状把握と対策
企業現状把握対策
物流
A社
・物流の集中によってバースが混雑し
待機時間が発生する
・バース予約専用システムの導入
・受付状況やバース状況を可視化
物流
B社
・従業員の高齢化、従業員の不足
・貨物の積み重ね技術やピッキング作業の複雑さによる業務効率の妨げ
・無人搬送フォークリフトの導入
→必要作業人数の削減による
生産性アップ
日用品卸売
C社
・1日約1万個の段ボールをコンベヤへの
投入作業をする際、段ボールの重さやサイズが
作業員の負担となっていた
・荷下ろしロボットを導入
→怪我など従業員の負担が減り作業の効率が上がった
参考ページ→物流業界のDX事例を紹介!物流業界が抱える課題と物流DXで実現可能なこととは

DXができない仕事とできる仕事を区別しないと生産性が悪化する

テクノロジーが進化している現在においても、全ての事がDX出来るわけではありません。

DXの計画を立てた時に、DX出来る仕事と出来ない仕事を分けて考えなければなりません。

とある企業では、経営陣が現場の状況把握を怠り、DX推進チームに現場作業者を入れなかった結果、現場作業者には無理なDX環境を押し付け、逆に作業効率が落ちたという事例もあります。

どういったDX環境をどの職場に導入するか、そしてそれは本当に必要なのかを、計画の立案時によく練りこまないと、作業者が混乱するだけなんだよなぁ

ステップ③人材パワーでDXを加速!

DXを成功させるためには巻き込む力が必要です。

DX成功のカギは、社内の垣根を越えてリーダーシップを積極的に発揮する事です。
どんどん人材を動かすことが出来れば、DXの加速へとつながります。

DXの責任者は誰か?

DXの成功には、多くの場合、一人または少数の「リーダー」がいます。このような人物がいると、DXの推進がスムーズに行えます。

社内DXの責任者

どのポストの人が責任者となるかは、各企業によって様々なようです。
大手企業で、責任者が決まっている企業は約50%ほどです。

世界的には、DXの責任者にはCDO(最高デジタル責任者)やCIO(最高情報責任者)と言ったポストを設置していますが、日本ではまだまだそのポストは一般的ではありません。
また、CDOがいる企業の方がDXの活動成果が高まる傾向がある、という調査結果があります。

参考ページ→<2022年国内におけるDX実態調査>「企業におけるDXの責任者」を設定する企業が46%に到達

DXを進めるときはデジタルツール選定が大切!

DXの進め方には、デジタルツールの選定が欠かせません。選定したツールが社内で定着することで、既存業務の効率化が図られます。

DXツールの一例
(時間管理)TimeCrowd組織全体で「何の業務に」「どれくらい時間(人件費)をかけているのか」を把握することができます。
(タスク管理)
Trello
Butlerという機能を活用すればルーチンワークを自動化することが可能です。
SlackやGoogle Driveなどの200以上の外部ツールと連携できるので、
普段使用しているツールとの互換性が良い点も特徴です。
(ファイル共有)
Google Drive
ファイルへのアクセスはすべて暗号化されており、共有されたファイルは
スキャンされ、ウイルスが検出された場合は削除される仕組みと
なっています。
(RPA)
RoboTANGO
RoboTANGOは、導入前後のサポートが手厚いRPAツールです。
比較的安価で初めてRPAツールを導入する企業におすすめです。
(EPR)
ZAC
システム開発や広告代理店、士業などのプロジェクト単位で業務を進める
企業に適したERPです。
バックオフィスの効率化を図りながら、プロジェクト収支の可視化や
未来の売上利益を正確に行いたい企業におすすめです。
参考ページ→【2023年版】DXツール20選|種類別におすすめのツールをご紹介

※上記で挙げた例は、あくまでも一例なので自社に合ったツールを見極めて導入するようにしてください。

ツール選定で失敗しないために

ツール選定には、業務フローとの親和性やスケーラビリティを考慮することが重要です。

ツール単体だけでの機能や性能を見るのではなく、自社で使用している他のツールとの互換性や相性などを見極める事も大切です。

DX人材の育成を進めよう!デジタル人材のリスキリング

DX人材には、システム開発に関する知識が必須です。この知識を持つことで、既存業務の効率化が可能となり、DX推進がスムーズに行えます。

現在DX推進のための、知識を有した専門家は減少傾向にあります。
優秀な人材をスカウトや採用する事よりも、現戦力である従業員にも、DXの知識を習得してもらい、組織の底上げを行ってもらう必要があります。

DX人材に必要な資質とは?←リスキリングで習得可能

DX人材に必要な資質は「デジタルへの適用力」です。既存のスキルを捨てる(アンラーニング)も必要となります。

DX人材に必要なスキル
  • 課題発見能力
  • デジタル技術を用いた解決策を考える能力
  • デジタル技術を用いずに解決策を考える能力
  • 実際にデジタル技術を用いて課題を解決する能力

参考ページ→DX人材の必要スキルとリスキリングの重要性。適正人材の見つけ方を解説

DX人材に必要なスキルは、リスキリングによって習得可能となります。

リスキリングによるDXの知識習得

リスキリングによる、DXの知識を習得する事が大切なのは解りました。

では、実際どのようにリスキリングに取り組んでいったらいいのかを、4つのステップでご紹介します。

リスキリング方法
事業戦略に基づいた人材像やスキルを定める経営戦略に連動した人材戦略を固め、その人材戦略を実現していくために必要となる人材像やスキルを明確にしましょう。
必要なスキルが現在社内に無い場合は、リスキリングの対象となります。
教育プログラムを決めるリスキリングの学習方法には、研修、オンライン講座や社会人大学、eラーニングなど様々な種類があります。
学習方法を幅広く用意しておくことで、学習者は自分に合ったリスキリングの方法を選ぶことができ、学びの促進につながります。
社員に取り組んでもらう新しいスキルを身に着けるリスキリングには、社員にとっての負荷となり、多少のストレスがかかります。
強制的に学ばせるのではなく、本人の取り組みたいという意思を尊重しましょう。
リスキリングしたことを実践で活かすリスキリングは手段であって目的ではないため、実践で活用することが重要です。
実践の結果に対しフィードバックの機会も持ち、繰り返しスキルを磨き続けることも行いましょう。
参考ページ→リスキリングとは?DX時代に求められる理由や導入のポイント、事例を解説!

【まとめ】DXの進め方

今回はDXの進め方を紹介しました。

DXの進め方のポイントとして、まずは目的を設定する事が大切だという事が分かりました。

そして、その目的に向かうロードマップとして推進計画をしっかりと立てる必要がありますが、まずは現状把握を行い、各企業や各職場によってDX化できる場合と出来ない場合があるので、よく見極めて計画を立てるようにしましょう。

また、DX化によって必要なツールもいくつかありますが、推進計画と同じく自分たちの目的や社内環境に適しているのかを見定めなければなりません。
使い勝手の悪いツールを揃えてしまっては、かえって業務効率が落ちてしまいます。

DXの計画を立てる際は、従業員の能力の把握も必要になります。
必要に応じて、リスキリングが出来る体制を整え、従業員の知識向上による組織力の底上げをしていきましょう。

この記事を参考にして、DX化の波に乗り遅れないようにしましょう!

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