NTTデータのDX人材育成に大注目←デジタル活用のスペシャリストの事例

DX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が叫ばれて久しくなります。しかし、今なお多くの企業が、DX人材の育成という課題に直面している状況です。本稿では、NTTデータのDX人材育成に対する考え方や研修制度、また、デジタル技術の活用例などを解説します。DXに本格的に取り組む際のヒントが満載ですので、どうぞご参考になさってください。

NTTデータが考えるデジタル人材の育成

NTTデータは、デジタル技術を活用して新しい価値を生み出し、社会を変革していくためには「アーキテクト」が必要だと考えています。アーキテクトは、従来の価値観にとらわれず、物事を多面的に捉え、社会の「あるべき姿」を描きながら、その具体的な仕組みをデザインし、実現を進めていくことができる人材です。

アーキテクトとは?

アーキテクト(Architect)は、元々建築家や設計者を意味する言葉です。IT分野においては、局所的な場面でのみ通用する技能者ではなく、システムやサービスの全体構造を企画・設計する総合的な能力を持つ人材を指します。しかも、企画や設計の段階にとどまらず、実装の推進者でもあるのです。

アーキテクトに求められる知識・能力

アーキテクトには、ビジネス、デザイン、テクノロジー、社会的価値といった様々な分野において高度な知識と能力が求められます。ビジネスモデルや業務、組織設計に関する知識、課題発見と新しいサービス創造に関する知識、デジタル技術とその活用に関する知識、情報システムの社会的価値やリスクを検討するための知識が必要です。

ジェネラリストでありながら、各領域のスペシャリストでもあります。

NTTデータの人材育成への取り組み

NTTデータは、これらの能力・知識・マインドセットを持つ人材を「アーキテクト」と捉え、自社内での育成に取り組んでいます。また、お客様や社会に対しても人材を送り出し、共に変革を実現する活動を通じて、「アーキテクト集団」として新たな社会の仕組み創りに貢献していく方針です。

最新情報:研修サービス「デジタルサクセス・アカデミー」

NTTデータは、2022年10月から「デジタルサクセス・アカデミー」という人材育成プログラムを提供しています。社内の育成制度を広く利用できる形にしたもので、6ヶ月に渡って実施されます。さまざまな業種・業態の企業から参加した社員を対象に、DXによるビジネスの成功を生み出すための学びを支援する研修プログラムです。

参考:DXのプロが導く“共創型”次世代リーダー育成プログラム「デジタルサクセス®・アカデミー」

企業の存在意義は「社会貢献」です。まず、自社の社員をしっかり育てる、その人がまた社内外の人に良い影響を与える、そうして社会を徐々に好ましい状況に変えていく…DXに限った話ではなく、すべての企業人に必要な意識であろうと思います。

さらなる情報と事例

NTTデータのDX人材育成に関する思想・展望

これらのリンクから、NTTデータのDX人材育成に関する具体的な事例や詳細な情報を得ることができます。

NTTデータ内の変革例

今でこそDX推進及び人材育成に関する考え方や仕組みは社内に浸透しています。しかし、最初からそうだったわけではありません。

事例:NTTデータ第二公共事業部の場合

同事業部は、官公庁の大規模なシステム開発をずっと担ってきた部署です。残念ながら当初は、組織としてのDXに対する共通認識が形成されていませんでした。また、最先端技術も充分には活用できていない状況でした。

それが、2年間の取り組みによって大きく変わります。組織として目指すDXの方向性が定まり、顧客のビジネスに対して能動的に関与するマインドが醸成されたのです。一体、何があったのでしょうか?詳しくは、以下のリンク先からどうぞ。

参考:デジタル人財化計画~#2 マインドと組織文化変革によるDX人財育成~

DX推進のためには、企業文化に変革のメスを入れざるを得ない場合もあります。しかし、長い年月をかけて形成された意識あるいは無意識の集合体には、現状維持バイアスがかかりがちです。

従って、そこに切り込む勇気がトップに求められます。かつ、トップの判断を現場レベルの思考や行動に落とし込める人物(アーキテクト)が必要です。

DX人材育成の未来像

NTTデータは、DX人材育成において、単なるスキルの習得を超えた、深い思考力と創造力を持った人材の育成を目指しています。これからの時代、テクノロジーの進化は加速し続け、ビジネス環境も大きく変化していくでしょう。その中で、変化を恐れず、自ら学び続け、新しい価値を生み出すことができる人材が求められます。

思考力や創造力って、訓練で伸びるのね。

持続可能な成長を支える人材育成

NTTデータは、持続可能な成長を支えるために、従業員一人ひとりが自己成長を続けられる環境を提供しています。これには、研修プログラムの提供はもちろん、メンタリングやコーチング、プロジェクトを通じた実践的な学びの場の提供など、多岐にわたる取り組みが含まれます。

最新情報:人気施策・技統本塾(ぎとうほんじゅく)

NTTデータがDX推進の核とするアーキテクトへの道は容易ではありません。必要な技術を、一つ一つ身に付けていく必要があります。しかし、案件対応に追われる中で、新技術を学び、深化させる機会を得るのは困難です。

そこで、同社は、「技統本塾」というユニークな育成システムを立ち上げました。技術革新統括本部のトップ技術者を塾長とした、「徒弟制度」に似た仕組みです。詳細は以下の記事をご覧ください。

参考:デジタル人財育成最前線 ~「徒弟制度」で次世代トップ技術者を育成!~

“自己”成長するというのは、「独りで頑張れ」ではないんだね!

自己成長を促進する環境

  • 研修プログラム: 最新のテクノロジーを学ぶための研修プログラムを提供し、スキルアップを支援します。
  • メンタリング: 経験豊富な先輩社員がメンターとなり、キャリア形成やスキルアップに関するアドバイスを提供します。
  • プロジェクト参加: 実際のプロジェクトに参加することで、実践的な経験を積み、スキルを磨くことができます。

技能の習得と実践での応用、そして、周囲の精神的な支え。仕事でもスポーツでも芸事でも、成長に必要な3要素です。

DX人材育成の成果

これらの取り組みを通じて、NTTデータは多くのDX人材を育成し、ビジネスの変革を実現しています。これらの人材は、デジタル技術を駆使して新しいビジネスモデルを創造し、社会に大きなインパクトを与えています。

ビジネスの変革…どんな実例があるのかしら。

成功事例

新しいビジネスモデルの創造

DX人材が中心となり、従来のビジネスモデルを変革し、新しい価値を生み出す事例が多数あります。

事例:東京ガスの場合

東京ガスは、都市ガス供給から総合エネルギー企業へと成長しました。しかし、データは業務システムごとに分散している状況でした。そこへ、エネルギー自由化の波がやってきました(2016年)。顧客一人ひとりのプロファイル解析とマーケティング活動が急務となったのです。

そこで、東京ガスはNTTデータの協力を得て、顧客データを統合的に分析するシステムを構築しました。こうして、個々の顧客に合わせたマーケティングの展開が可能となりました。詳細は以下の記事をご覧ください。

参考:事例から紐解く、データ活用を起点にしたビジネス変革成功の秘訣~段階的なアプローチで成果拡大を導く「デジタルサクセス®」~

社会課題の解決

デジタル技術を活用して社会課題に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献しています。

事例:NTT DATAによる社会の課題解決及び持続可能な発展に寄与する取り組み

たくさんある事例から、一つだけ紹介します。

デジタル防災プラットフォーム「D-Resilio®」:
日本は、台風や地震等の自然災害に直面する頻度が高い国です。こうした災害に対し、自治体やインフラを担う企業には速やかな対応が求められます。しかし、肝心の被害情報の収集には、電話やFAX等に多くを依存しているのが現状です。

そこで、NTTデータは「D-Resilio®」というデジタル防災プラットフォームを開発しました。Twitterやドローンを活用する当システムは、情報の迅速な収集と可視化、意思決定の支援、そして初動対応を強化するための様々な機能を提供しています。

詳しい内容やその他の事例は以下のリンクからご覧になれます。

参考:事業を通じた社会課題解決

まとめ←NTTデータのDX人材育成

NTTデータのDX人材育成は、単にスキルを教えるだけでなく、深い思考力と創造力を持った人材を育てることを目指しています。これからの変化の激しい時代において、自ら学び続け、新しい価値を生み出すことができる人材が、企業の成長を支え、社会をより良い方向へと導いていくでしょう。

DX推進の掛け声は、今や多くの企業で聞かれます。でも、それが実を結ぶかどうかは、他の社員を巻き込みながら設計図を描いて実行する人がいるか、そして、そのような人材を育成できる組織なのか、という話に帰着するのです。

さて、あなたの会社はどのような状況ですか?

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