30代からのリスキリングで英語はダメ!←実務で使える5つのスキル

30代からのリスキリングで英語はダメ!

日本全体の経済が停滞し、終身雇用制度の維持がむずかしくなった今、社会人のリスキリングはますます注目されています。

全ての年代で必要になるリスキリングですが、特に30代で行うのがおすすめであることをご存知でしょうか。

理由としては、社会人としての経験やスキルが十分についており、40代以上と比べて、新しいスキルを習得しすいと言われるからです。

もちろん他の年代でも、リスキリングでスキルアップする人はたくさんいます!
ただ、30代は未経験の転職のチャンスが多いことからもリスキリングに適しています。

では、30代ではどのようなスキルを身に着けるべきなのでしょうか。

せっかく学習するのであれば、キャリアアップや転職でも有利に働くような、収入UPを目指せるスキルを身に着けたいですよね。

今回は、リスキリングを行う30代におすすめのスキルをご紹介します。

30代からのリスキリングで英語はダメ

30代からのリスキリングで英語はダメ

新たな学習を始めるときを、就職や転職の書類審査で有利になる、英語のスキルを思いつく人は多いかもしれません。

特に英語力を示す代表的な試験である「TOEIC」は、就職の採用条件にスコアを設定する企業もあるため、受験者が増加しています。

ただし、30代からのリスキリング」としては、実は英語学習は適しません。

なぜならリスキリングは、新しい職業に就くため、または、今の職業で必要なスキルの変化に適応するため、実務的なスキル習得を目的とするからです。

英語の資格やスコアは、就職や転職の際に一定の知識をしめすことができますが、必ずしも実務的なスキルではないため、リスキリングの学習には、もったいない選択です。

30代からのリスキリングには、実務的で専門的なスキルを選ぼう!

TOEICの点数アップはスキルアップではない!

「TOEIC」は、「Test of English for International Communication」の略で、日本語では「国際コミュニケーション英語能力テスト」と言われます。

TOEICとは?
▶英語のコミュニケーション能力を判定する世界共通の基準テスト。
・世界160カ国で実施。
・リスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式。

英語の知識や学習能力を示すことはできますが、「英語を使って実務的に仕事ができる」スキルの証明としては説得力にかけるかもしれません。

TOEICハイスコア=英語ができるとは違うと企業も認識

企業側も「TOEICのハイスコア=実務的な英語ができる」という認識ではないようです。

なぜなら、TOEICの試験はリーディングとヒアリングのみで、スピーキングの試験はありません。また、試験はすべての問題が選択式です。

そのため、試験対策は当然ながら、英語を読むことと聴くことが中心になります。

TOEICでハイスコアが取れる人は、そうではない人に比べると、英語力が高いのは確かですが、流暢な英語のコミュケーションが取れるわけではないことを、企業も理解しています。

英会話のリスキリングならGood!

一方、ヒアリング・スピーキングを両方習得する英会話は、リスキリングに適した学習です。

英語でコミュニケーションが取れるスキルは、海外からの旅行客の増加したり、輸入が増加するなど、グローバル化していく社会で、ますます必要になると言われています。

企業にもアピールしやすいスキルであるため、キャリアアップや転職に役立つスキルです。

英会話のスキルは、高度な会話力が必要となる通訳士や翻訳家以外にも、以下のような職業を目指すことができます。

  • ツアープランナー・ツアーコンダクター
  • 通関士
  • 英語講師・日本語講師
  • ホテルスタッフ

・取引先や顧客と英語でコミュニケーションが取れる。
・英語で買付や販売ができる。
英会話では、こういったスキルの習得を目指しましょう!

30代から身に着けて所得アップが狙えるリスキリング5選

30代から身に着けて所得アップが狙えるリスキリング5選

具体的にどんなスキルを身に着ければ、所得アップを狙えるだろう?

せっかくリスキリングを行うなら、仕事に役立つだけでなく、収入を増やせるスキルを身に着けたいですよね。

以下では、30代のリスキリングにおすすめしたい5つのスキルをご紹介します。

①DXのスキル

社会のDX化が進む今、専門的なデジタルスキルを身に着けた人材や、DXの取り組みをリードできる人材が求められています。

そのため、SEやプログラマー、WebデザイナーなどのIT技術、また、5Gや半導体関連の先端技術は、所得アップを狙いやすいジャンルです。

最近は、DX人材の不足を受け、企業主体のリスキリングの他にも、政府や各自治体が学習プログラムを提供していますので、学習を始めやすいタイミングでもあります。

政府が提供する、デジタルスキル関連の講座を紹介するポータルサイト
▶【マイナビDX】
https://manabi-dx.ipa.go.jp/

DX検定を取るのもあり!

「DX検定」は、日本イノベーション融合学会が認定する、DX人材を育成したい企業に向けた民間資格です。

試験内容は、「先端IT技術トレンド」と「ビジネストレンド」を幅広く問う知識検定で、合格すると、DXの知識があることを客観的に証明できます。

そのため、所得アップを目指して昇進や転職にチャンレンジする人は、まずはDX検定を取得すると、その後の活動が有利になりそうです。

【DX検定】
https://www.nextet.net/kentei/test/

②ITパスポート試験

「ITパスポート」は、PA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施し、経済産業省が認定する国家資格です。

「社会人として必要な情報技術に関する基礎知識」を有していることが証明される、難易度的には初心者向けのため、合格しやすい点もメリットです。

初めて会社員として就職する人や、異業種からデスクワークに転職したい人にもおすすめの資格!

パソコンへの理解ができることがアピールできる

ITパスポートは、難易度は低めであるものの、認知度がとても高い国家資格であるため、取得しておいて損はありません。

資格があることで、パソコンやIT系の知識があり、会社員として問題なく、ITに関するコミュニケーションが取れることがアピールできます。

幅広い基礎知識を学習できるため、今後、深く専門的なスキルを身に着けていきたい人にも、取得しておくことがおすすめの資格です。

【ITパスポート】
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

③動画編集スキル

動画はさまざまなジャンルで需要が伸び続けています。

YoutubeやTikTokなど、SNSの人気が高まったことで、個人のクリエイターだけでなく、企業や自治体などの公的機関による、動画を用いた広報活動も一般的になっています。

このような背景から、今後も多方面で動画編集スキルを身に着けた人材は必要と考えられています。

また、動画編集は個人へ仕事が依頼されるケースも多く、副業やフリーランスで所得アップを目指せるスキルです。

動画で説明する時代が来ている!

最近、営業資料や購入者向けの製品紹介を動画で公開する企業は増えています。

また、自治体などの公的機関も、地域PR動画を移住促進に活用するなど、これまで文章で説明していた内容が、動画での説明に移行しているのです。

動画で説明するメリット

  • 大量の情報を短時間で伝えられる。
  • 文章を書く人や、英偉業担当者の能力差を平準化できる。
  • 商品・サービスでをイメージしてもらいやすくなる。
  • スマートフォンと高速回線が普及したため、動画を観てもらいやすくなった。

このように多くのメリットがあることから、今後さらに動画を用いる分野が増えると考えられています。

資格ならアドビ認定プロフェッショナルが最強

「アドビ認定プロフェッショナル」は、アドビ社が公認する国際認定資格です。

試験科目は「Photoshop」「Illustrator」「Premiere Pro」で、資格は科目ごとに認定されます。

「Premiere Pro」は、アドビの動画編集ソフトです。
世界中の動画クリエイターが愛用していますよ。

デザイン系の資格の中では初心者向けとされており、認定されると、アドビのグラフィック系アプリケーションの基本的なスキルを証明できます。

営業や広報においてビジュアルが重要視される今、デザイン系の就職・転職はもちろん、それ以外の企業にもアピールできる資格です。

アドビ認定プロフェッショナル
https://adobe.odyssey-com.co.jp/index.html

④分析スキル

近年、AIやIoTの発展に伴い、企業は収集したデータを分析し、活用することができるようになりました。

ただし、収集したデータから、商品やサービスの関係性を発見したり、顧客のニーズを導き出すには、専門的な分析スキルや専用ツールを使うスキルが必要です。

今後、このような分析スキルを持つ人材は、多くの企業で優遇されそうです。

ビッグデータを扱える人材が求められている

「ビッグデータ」とは、簡単に言えば「日々生成される多種多様なデータ群」を指します。

たとえば、Web上で収集される行動履歴や購買履歴、SNSに書きまれるコメントなどもビッグデータです!

企業は、収集されたビッグデータから市場動向を知り、製品やサービスの販促、または改良のために有効活用したいと考えています。

そのため、ビッグデータを分析できる人材が求められています。

ただし、専門的なデータ分析には幅広い知識が必要です。

データを加工するためのIT知識はもちろん、どのように加工するかを判断する統計解析スキル、ビジネススキルなど多岐にわたるため、実務レベルになるまでの難易度は高めと言えます。

資格なら「ビジネス統計スペシャリスト」

分析スキルを身に着けたい人は、まずは「ビジネス統計スペシャリスト」の取得がおすすめです。

ビジネス統計スペシャリストは、身近に活用できるExcelを使用したデータ分析技能と、分析結果を理解し、応用する能力を評価する試験です。

試験は基礎レベルの「エクセル分析ベーシック」と、上位レベルの「エクセル分析スペシャリスト」に分かれています。

試験に合格することで、ほとんどの企業で使われているExcelの高度な利用ができることを証明できます。

また、これから専門的な分析スキルを身に着け、データアナリストやデータサイエンティストを目指す人は、入門的な試験になります。

【ビジネス統計スペシャリスト】
https://stat.odyssey-com.co.jp/

⑤AIを使いこなすスキル

近年AIの活用が広がり、さまざまなシーンで話題に上がります。

企業はAIを活用し、業務の大幅な効率化や生産性の向上、新しい事業の創出を期待していますが、そのために必要な人材は足りていないと言われています。

成長産業の代表である、AIの分野で活躍できるスキルを身に着ければ、キャリアアップや転職で有利に働き、大幅な所得アップが期待できます。

G検定orE検定がおススメ

一言にAIのスキルと言っても、AIを使う仕事には、AI研究者、システムを構築するAIエンジニア、AI活用の企画をしたり事業を管理するAIプランナーなど、種類はさまざまです。

また、これらのスキルは非常に専門的で、短期間でのスキル習得は難しいでしょう。

そこで、今後AI人材を目指す場合に、まず挑戦したいのが「G検定」「E検定」です。

G検定、E検定は、「日本ディープラーニング協会」が実施する資格で、ディープラーニングの基礎知識を有しているかを認定する試験です。

「ディープラーニング」とは、AIの技術を構成する、機械学習の手法の一つです。

ちなみに「機械学習」とは、顔認証やメールの自動仕分けなど、AIに用いられている技術のことです。

  • G検定:ビジネスマンに向けてディープラーニングの知識を評価する試験。
  • E検定:エンジニアに向けて、実際にシステムを作ることができるかどうかを問う試験。

なお、E検定は、定められた認定プログラムを受講した人が受験できる上位の試験です。

そのため、これからAI人材を目指す場合は、まずはG検定に挑戦し、ディープラーニングについての知識を学ぶことが第一歩になりそうです。

【D検定】
https://www.jdla.org/certificate/general/
【E検定】
https://www.jdla.org/certificate/engineer/

【まとめ】30代がリスキリングするなら?

【まとめ】30代がリスキリングするなら?

今回は、30代のリスキリングでおすすめのスキルをご紹介しました。

【ポイント】

  • 実務で使えない英語学習はさける。
  • TOEICのハイスコアは、必ずしも英語ができると認識してもらえない、
  • 英語をやるなら、コミュニケーションスキルが身に着く英会話を選ぶ。
  • 30代からのリスキリングでは、所得アップを狙える実務的なスキルを選ぶ。

社会全体がDX化を進める今は、キャリアアップや転職につながる、新たなスキルを身に着けるチャンスです。

30代では、ぜひ実務レベルで役立つスキルを身に着け、将来の所得アップを目指しましょう。

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