公務員もリスキリングが求められる←民間との人材確保競争のため

公務員もリスキリングが求められる

誰もが認める「堅実」「安定」「信頼」の三拍子が揃った職業…公務員。

仕事の多忙さについてはいったん置いておきまして、入職すればその後は波風立たず穏やかに人生が過ごせそうな職業かと思いきや…実は、民間企業とはまた違った悩みを抱えていました。

公務員もリスキリングが求められる時代

公務員もリスキリングが求められる時代

「リスキリング」とは、新たな分野でのスキルの習得を意味します

このリスキリングは、新規事業の創出やキャリアアップにも繋がるものなのですが、実はこれ、公務員にも必要とされてきているのです。

公務員って「安定している」イメージだし…正直、新しくスキルを身に着ける必要ないんじゃないの?

このように思われる方も多いことでしょう。

しかし、このコロナ禍においてはオンラインを活用した行政手続きやミーティング、情報発信などこれまでの業務に変化が現れてきており、公務員問わず新しいスキルを身につけなければならない世の中となってきました。

   つまり、公務員だから関係ないとは一概には言えなくなってきているのです。

マジか…。公務員も大変になってきてるんだな…。

民間との人材確保競争

一方で、民間企業もリスキリングを様々な形で従業員に支援しています。

特に複業を容認している企業が最近増えており、複業を通して従業員のスキルアップを図り、自社に還元されることを目的としているのですが,このように複業によってスキルを身につけようとしている民間企業に対し、公務員の複業はまだ認められていません

公務員は足並みを揃えなきゃいけないだろうし…大きい組織って大変よね。

そのため公務員のリスキリングはまだ進められていない状況なのですが、そこで注目され始めているのが民間の複業人材を行政で受け入れていく試みです。

この取り組みは、専門知識を持つ外部の人材を受け入れることでノウハウを学ぶほか、公務員への刺激が狙いでもありました。

あいつ、同世代っぽいのにあんなスキル持ってやがる…負けられねぇ…! 

しかし優秀な人材は引く手数多なため、人材の確保が難しいとされているのが現状です。

そうは言っても天下の公務員なんだし、採用されたいって人は多いんじゃないの?

確かに、まだまだ人気の高い職業として公務員の名前は挙がってはいます。

しかし最近ではその魅力に翳りが見え始めているのです。

2021年の地方公務員の倍率は大幅ダウン

例えば地方公務員の採用に関して言えば、2021年度の地方公務員の採用試験の倍率が5.8倍で、8.8倍であった11年度に比べ3.0ポイントも下がっていました

行政のDXができる人材が求められている

さらに行政では、25年度を目処に地方税や戸籍のシステムの共通化を図るなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、その分野に長けた人材が広く求められています。

参考:

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230525-OYT1T50198/

https://www.jt-tsushin.jp/articles/research/reskilling-oka_01

公務員だからこそリスキリング

公務員だからこそリスキリング

事務職といったイメージの強い公務員ですが、Wordや Excelなどが使えたら大丈夫という時代は終わりを迎えたようです。

東京都や大阪府では世の中のDX化に対応するため職員にリスキリングを奨励しています。

公務員だからこそ、時代の流れにいち早く追いついていかなければいけないのでしょう。

将来の不安を解消←絶対安定ではない職業に・・・?

安定した職業というイメージに定評のある公務員ですが、求められる人材が昔と変わってきており、さらに事務的要素の作業が多い公務員の仕事は、将来AIに取って代わられる可能性もあるのです。

安定した職業と呼ばれるポジションが脅かされ始めている…と言っても良いのかもしれません。

このような現状であれば、将来に不安を覚えても仕方ありませんよね。

そういった不安を解消するため、自分の価値をさらに上げていくリスキリングは、公務員にも求められてきているのではないでしょうか。

AIこの野郎…こうなったらスキル磨いて自分を売り込んでいくしかねぇ!

「自分にしかできない仕事がしたい」

行政は良くも悪くも「組織」の一員として動くことが大前提です。

まぁ勝手に個人で動かれても民間も自治体も困ってしまいますからね。

そのため、どんなに良いアイデアを思いついても組織に属していては何もする事ができないと考えている方がほとんどです。

実は俺、すごいスキル持ってるんだけどなぁ…でもこの職じゃあ使えねぇな

しかし、それは自治体の仕事を知らず、応用の仕方が分からないだけで、リスキリングの目的を明確化し、自分に合ったリスキリングを見つけることで、行政で自分にしか出来ない仕事を実践するスキルが見つかるかもしれませんね。

元公務員のフリーランスも登場

その一方で、自治体を離れてフリーランスで活躍している元公務員もいます。

自分のやりたいことを明確にした結果、この選択に行き着く人もいるのでしょう。

  生きている以上、何が起こるか分からないのが人生です。

悔いのない生き方をするためにも、まずは知識やスキルを得て、選択肢の幅を広げておくのも良いのではないでしょうか。

人生100年時代←公務員は安定の職業ではなくなるかも?

人生100年時代←公務員は安定の職業ではなくなるかも?

公務員は、身分がしっかりして安定している職業というイメージを抱く方がほとんどでしょう。

しかしこの変動の時代、いつ何が起こるのか誰も予想はできません。

感染症もそうだし、ほんと何が起こるか分からないのよね…。

時代に合わせて公務員の業務も変化してきている現状なのですから、この人生100年時代と言われる世の中で、「安定」のイメージを冠する公務員も、そのイメージが覆る日が来るのかもしれませんね。

民間企業でも生き残る術を磨くべき

多数派ではないにしろ、公務員が転職や独立をするという話は実際にあるのです。

そしてこれらを実行に移せる世代というのはエネルギーのある若手が多いのですが、相当優秀な人材でなければ、民間企業に就職経験の無い若手を受け入れる企業は少ないでしょう。

公務員の時とやり方が全然違う…だと…?

やはり元公務員が民間企業で生き残っていくにはそれなりのスキルが必須と言えそうです。

そのためにも、リスキリングで自分の武器となるスキルを磨くに越したことはありません。

【まとめ】公務員のリスキリングは日本の未来のため!

【まとめ】公務員のリスキリングは日本の未来のため!

この国を動かす要となる行政。

そしてそこで働く公務員は、まさしく日本の未来の一端を担っているといっても過言ではないでしょう。

そんな公務員の一人ひとりのスキルをリスキリングで磨いていくことで、日本の未来はより一層明るくなっていくに違いありませんね。

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